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伝統文化としての”盆栽”

「盆栽」は、世界に誇る日本の高い精神性を示す伝統文化、園芸文化です。
盆栽の歴史は平安時代に遡り、中国から、遣隋使、遣唐使によって伝えられました。 日本人は、自然界の森羅万象を敬い、時にはこれを神として崇め、生活や風習の中にその精神を見事に融和させ、文化として育んできました。
盆栽を飾る心にも、その精神が反映されます。
一つの樹木を数十年、数百年と、自然と対峙しながら時間と手をかけ育み、創り、美を表現するという遊び心と喜びは、幽玄への憧れでもあります。
自然への憧憬、そこから学び取った美意識が、一鉢一鉢を生んできたのです。
盆栽は「盆=鉢」と「栽=植物」が一体となって初めて「盆栽」となり、全体として鑑賞し、鑑賞の主体があくまでも植物にある「鉢植え」とは一線を画します。
扱う植物の多くが「和もの(いわゆる国内の植物)」である盆栽の趣きは、西洋の鉢植えとは異なります。又、最小で最大を表現するというミニマリズム。そしてなによりも、その姿の美しさが人々を魅了し、90年代頃からは、「BONSAI」として世界的に認知されるようになりました。海外の愛好者も7年前の3倍になっています。
海外からは盆栽見学ツアーも訪れ、植物検疫の壁さえクリアできれば、園芸文化の価値ある輸出として注目されます。
しかし、輸出用の盆栽の土は2年前から隔離しての栽培が必要であり、盆栽は手入れなしでは、その美しい姿を留めることができません。
それ故、多くの年月をかけ樹木と対話し、作り手の愛情を美しい姿へと讃えた日本の素晴らしい盆栽を海外で鑑賞することは、とても難しいのが現状です。

ボンサイオブジェ・ジェム”Bon-Gem”

ボンサイオブジェは、盆栽の一瞬の姿を留めます。
ボンサイオブジェ・ジェム“Bon-Gem”(ボンジェム)は、盆栽の伝統的なカタチに、アメジストや水晶などの原石(Gemstone)やアンモナイトなどの化石を加味した、コンテンポラリーなスタイルの一鉢のオブジェです。
大地が育んだ石は、計り知れない時の結晶。
耳を傾ければ、沈黙の中に悠久の物語を秘めています。
一瞬を留める「ボンサイオブジェ」と、その対極にあるような「Gem」が創る一鉢のオブジェ。互いの美しさは響き合い、限りない新たな世界を見せてくれます。
「現代の空間を演出する和モードな一品」として、世界に届くオブジェとして、“ボンジェム”を紹介させていただきます。

”Bon-Gem”資材

ワイヤー、フラワーテープ、スタイロフォーム、オリジナル粘土、原石、化石、メタルビーズ、布、樹脂、顔料、金箔、その他。
使用する原石、化石は、一点一点各地で探し求めたコレクション。
巡り合わせの逸品です。
よく間違えられますが、幹も全て、本物の植物ではありません。
幹はワイヤーで形を作り、オリジナル粘土を自然乾燥させ、顔料で彩色しています。
盆器のほとんどは、日本各地の焼き物やクリスタルガラスの製品ですが、必要に応じて自身で絵付けをしています。
盆器の上の全てが一つとなり、時には露呈する盆器の中の「根茎」こそが、Bon-Gemの「リアリズム」を生み出します。