“ボンジェム” は、日本の伝統美を軸に、オブジェの世界を展開しています。
私が長年音楽に従事する傍らには、いつも植物の世界がありました。
生け花、フラワーアレンジメント、アートフラワー、そして工芸盆栽へと。
絵画、コンテンポラリーアートのモチーフの多くも植物。
クリエーターとしての心情も、園芸の本から目に飛び込んだ「愛されている庭は、気合が入っている」という言葉です。
名刹と言われる石庭や日本庭園の清浄な佇まいは、日々世話をする人々の愛情と気合の賜物です。盆栽はそのミニマリズムです。
パリへの留学を機に、海外生活の経験が日本の伝統文化への憧憬を深め、琵琶を習い、又ボンサイオブジェ作家になるに至りました。
海外に行くと特に気になるのです。ホテルのロビー、店舗のディスプレイ等、花のあるシーン。
もしここに盆栽があったら、ボンサイオブジェがあったら、素敵だろうと。
日本には「BONSAI」という伝統美があるのですよと紹介したい。
その長年の思いが、“Bon-Gem”として、ボンサイオブジェのブランドを立ち上げるに至りました。
空間を演出し、インテリアを飾るアイテムとして、世界の人々にお届けできることを、願っております。

松﨑 裕子